保育園を探す活動、略して「保活」。今年も保育園の利用可否が通知される時期になりました。入園を有利にするために、引っ越しや単身赴任の延長、さらには離婚までする家庭も?!今年も昨年に引き続き、アンケートを実施し、保活のリアルをまとめました。


【トピックス】
1. 認可保育園に落ちた人は5人に1人!?
2. ママたちの苦悩。離婚に引っ越し…人生をかけた選択
3. 待機児童対策で「ベビーシッター補助金」を利用したい人は約9割


【調査概要】
・対象者 保活経験があるキッズライン登録ユーザー
・期間  2018年1月30日〜2017年2月9日
・性別  女性:544名 男性:17名
・年代  20代:41名 30代:382名 40代以上:138名
・世帯  共働き:472名 片親のみ就業:60名 ひとり親:29名


自治体が定める認可保育園に入るための保活のおおまかな流れは

1. 保育園利用方法の仕組みの理解や情報収集
2. 保育園見学(各園への予約を含む)
3. 申込、結果待ち

と、シンプルな工程です。しかし居住する場所によっては、認可保育園の倍率は非常に高く、0歳児は2倍〜5倍、1歳児に至っては倍率10倍以上の園もあるのが現状です。数ヶ月に渡って保育園に問い合わせをしたり、認可保育園に落ちた保険として無認可保育園も並行して探しまわったりと、非常に地道で根気のいる活動と言われています。

1. 認可保育園に落ちた人は5人に1人!?

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2018年入園に向けた認可保育園に対する保活を行った人のうち、結果待ち(全体の39.2%)を除いた結果をみてみると、「申込みをしたすべての認可保育園に落ちた」と回答した人は20.7%。5人に1人が、認可保育園へ入園できないという結果になりました。

保活が「大変」と思った人 昨年同様8割越え

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「保活は大変ですか?もしくは大変でしたか?」という質問をしたところ、「非常に大変」「まあまあ大変」と回答した人は82.5%。2017年の80.0%と比較して、2.5%増加する結果となりました。さらに「大変ではなかった」「まったく大変ではなかった」と回答した人は、昨年より0.4%減少。変わらぬ保活の”大変さ”が明らかになりました。

保活が大変な理由は「情報収集」と「各種手続き」

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では、保活は具体的に何が”大変”なのでしょうか?
「保活で大変だったこと」という質問に対し、最多となったのは「情報収集」と「保育園の見学予約や申し込みなどの各種手続き」でした(同62.9%)。自治体・保育園ごとに異なるルールや、アナログな手続きに不便を感じる声も寄せられました。

情報収集

・情報があまりネットに掲載されていなかった為、何度も区役所に足を運んだ。
・園によって方法がバラバラで、電話をしないと詳細がわからないのはお互いに手間がかかるだけだと思う。

各種手続き

・見学の予約を取るのすら大変。電話を100回かけてようやくつながり、いざ見学に行けばぎゅうぎゅう詰めで子どももストレスを感じていて悲しくなった。
・泣く子をずっと抱っこであやしながら、見学会の予約をするためにつながらない電話を2時間以上掛け続けた。

こんな声も・・・

・生まれる時期までコントロールできなかった自分を責めた。
・真夏に赤ちゃんを連れて朝一で見学へ行くのが辛かった。見学へ行ってもおむつ替えや授乳ができず、急いでデパートや家に戻る必要があった。
・何度も電話し、予約を入れ、見学し、様子をエクセルにまとめる…と、まるで仕事をしているかのようだった。

2. ママたちの苦悩。離婚に引っ越し…人生をかけた選択

保育園入園を有利にするための”加点”※。自治体によって加点ポイントは異なりますが、一般的に点数が高い家庭が優先的に入園権利を与えられるため、ポイントゲットに奔走するママも少なくありません。


※認可保育園に入るための選考は、家庭状況をポイント化した「点数」によって行われます。家庭の「持ち点」は、まず父・母それぞれの基準指数を合算し、調整指数の加点・減点を行ったものになります。この「持ち点」が同じ点数だった希望者同士は、優先順位によって順位付けされ、優先度の高い希望者から入園できることになります。
詳しくはこちら。https://kidsline.me/hokatsu/contents/about_points

保育園に入るための「ペーパー離婚」も

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”ひとり親”の加点のため、実際に離婚届を提出し一時的に籍を抜く「ペーパー離婚」。今回の調査でも「実際にやった人を知っている」は5.3%、「実際にやる人はいると思う」は67.7%にのぼり、7割を超える人がペーパー離婚を認識していることがわかりました。
さらに、「保活のための驚きの手段」を聞いたところ・・・

激戦区からの引っ越し

多くの声があがったのが保活引っ越し。保育園入園のために、住環境をかえざるを得ない人も少なくないようです。

・入園時にシングルの方が他の県から引っ越してきていて微妙な気持ちになった。
・保活のために他の区へ引っ越した方は何人か知っています。

単身赴任の延長

「ペーパー離婚」まではできないけど・・・という中で挙がったのが単身赴任の延長。会社の協力やパートナーの理解が必要な方法ですが、保育園に入るために切迫した状況がわかります。

・単身赴任の引き延ばしを会社にお願いする。
・単身赴任加点狙いの住民票変更という方法を聞いたことがある。

妊娠時期の調整

保活に有利な出産時期に向けて、妊娠のタイミングを調整することで入園確率を上げる人も。その一方、保活のために妊娠時期を調整する虚しさや悲しさを感じる声も寄せられました。

・4月1日の月齢が8ヶ月以降くらいになるように妊娠計画すれば良かった。
・産み月を調整して妊娠する。でもあまりにも悲しい。

保活にかけるお金事情~総額100万円以上の人も!

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保活にかけたお金の総額を聞いたところ、「100万円以上」かけた人は3.4%。昨年と同様に全体の5%前後の人が高額保活を行ったという結果になりました。内訳は、「加点のための認可外保育園や一時保育園の費用」「 加点のための長期的なベビーシッター利用」。一方、「~1万円以下」の割合は、2017年の56.0%から5.1%アップの61.1%に。お金をかけない保活方法が模索されています。

3.待機児童対策で「ベビーシッター補助金」を利用したい人は9割

ママが安心して子育てが出来る社会を実現するために、「具体的にどんな施策があれば、もっと良くなりそうですか。」と質問したところ、ママの回答は大きく3つにわかれました。

① 保育園を増やしてほしい
② 保育士の待遇を改善してほしい
③ 『ベビーシッター補助』を出して欲しい

それぞれ見ていくと・・・

① 保育園を増やしてほしい

・都市計画と保育園の連携。マンションが建つのであれば、当然同時に保育園が必要。
・企業内保育園を設置してほしい。

② 保育士の待遇を改善してほしい

・保育園が立っていても保育士不足で断られる…。
・保育士確保のために、保育士の社会的イメージアップが必要。

③『ベビーシッター補助』を出して欲しい

・保育園落ちたら、ベビーシッター代の補助をだしてほしい。
・シッター代を控除対象にする。自治体がシッターバウチャー券を配る。

という声があがりました。

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特に、待機児童になった場合にキッズラインで「ベビーシッター補助金」を活用したい人は87.7%にのぼり、高い関心を集めています。実際に東京都では、待機児童対策としてベビーシッター補助を具体的に検討。月額最大28万円までの補助で、50億円を予算案に盛り込むことが発表されました。0歳児の子供1人あたり月額40〜60万円もかかるといわれる認可保育園運営に対し、可及的速やかに実施できるベビーシッター活用に期待が高まっています。


参考:待機児童はなくなるのか?!保育園落ちたけど日本死なずにすむ方法

いかがでしたでしょうか?

今回の保活アンケート調査では、昨年と比較して「保活の大変さは変わらない」という苦難の結果となりました。ただ一方で、「こども課や子育てコンシェルジュさんが、とても親身になってくれた」など、親切な自治体の対応に、ほっとした声も聞こえてきました。東京都のベビーシッター助成金をはじめ、一歩ずつ進む行政の取り組み。
きっと、保活のゴールは”保育園に入ること”ではなく、地域一丸となって”親も子も安心できる子供の預け先を見つける”こと。子育てを取り巻く環境に少しでも笑顔が増えるように、今後もキッズラインは活動を続けてまいります。

【関連記事結果】
「保育園落ちたらベビーシッターで復帰したい91.5%」
東京ワーママ550名の意識調査はこちら。
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