子どもが病気にかかったとき、「病児保育を利用してみたい」と思う方は多いのではないでしょうか。しかし、病児保育がどのようなサービスかよく分からず、実際の利用にまでは踏み切れない方がいるのも事実です。そこで今回は、病児保育を検討している親御様のために、病児保育を利用したことがある341人の声から分かったメリット・デメリットをご紹介していきます。



「病児保育を利用したことがある」のは32.2%


病児保育を利用した割合

キッズラインが行ったアンケート調査によれば、病児保育施設及び病児対応ができるベビーシッターサービスを含め、何らかの病児保育サービスを利用した経験がある方の割合は、全体の32.2%という結果になりました。


一方で、全く利用したことがない方の割合は67.8%。約7割の方は、子どもが体調を崩した場合でも病児保育を利用しておらず、病児保育という選択肢がまだ浸透していないことが分かります。



病児保育施設を利用して感じた生の声を紹介


病児保育利用

では、具体的に病児保育を利用した方は、どんなことを感じたのでしょうか。


ここでは、病児保育施設を依頼した人の生の声を「良かったこと」「デメリットと感じたこと」に分けてご紹介していきます。



病児保育施設を利用して感じた「よかったこと」


ではまず、良かった点からチェックしていきましょう。



【病児保育施設を利用してよかった点】

いざという時の対応がしっかりしていたので、安心して預けられました。(30代女性/福井県)


インフルエンザでも預かってもらえたこと、自転車で行ける範囲だったことが利用の決め手になりました。(40代女性/東京都)


クリニック併設の病児保育施設に預けました。区が委託している施設だったので、1日2,000円かつ実費で昼食おやつ付という格安の価格設定で助かりました。(40代女性/東京都)


病児保育は感染症でもお願いできたので便利でした。通い慣れると同じ保育士さんや看護師さんが対応してくれることも安心でした。院内併設だったので、医師の巡回があるのもよかったです。(30代女性/東京都)


病児保育施設を利用して感じた「デメリット」


次に、デメリットを見ていきます。



【病児保育施設を利用してデメリットと感じた点】

お迎えの時間が17時までなので、保育園より預けられる時間が短いのが困りました。せっかく病児保育を利用したにもかかわらず、時間休を取らないとお迎えに行けないため、結局数回しか使いませんでした。また、ほかの病気の子どもと一緒なので、別の病気をもらってくるリスクが高いのも気になりました。(40代女性/神奈川県)


病児保育施設は費用が安くていいのですが、定員が限られており、さらに受診済みや診断書必要などの要件が厳しく、予約を取るだけでとても疲れてしまいました。(30代女性/大阪府)


病児保育施設は区の支援があって安いが、区に1つしかないうえに、自宅からも遠くて利用しづらいです。またPCR検査が必須となり、実質預けられる時間が短くなったのもネックでした。(30代女性/東京都)


病児保育施設は預けるまで拘束時間が30分以上かかりました。持っていく物の準備も多く、忘れ物をした際にはタクシーで取りに帰りました…。(30代女性/愛知県)


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病児シッターを頼んで感じた生の声を紹介


病児シッター

続いては、病児シッターを頼んだ方の「良かったこと」「デメリットと感じたこと」を見ていきましょう。



病児シッターを頼んで感じた「よかったこと」


病児を預かることが出来るシッターさんに依頼して、よかったという声をまとめました。



【病児シッターに依頼してよかった点】

病児対応のシッターさん(看護師資格あり)に預けたのですが、子どもの様子をきめ細かく観察してくださり安心して任せられました。料金は高額でしたが、それに見合った保育だったと納得しています。(30代女性/千葉県)


保育園に預けられない期間が長引き、仕事がたまってしまって困っていました。うちは、近くに親戚がいないので、預けられるシッターさんがいて本当に助かりました。(30代女性/東京都)


薬を飲ませてもらえることや異変があればすぐに連絡をくださる環境がありがたかったです。シッターさんは事前に何度か預け慣れていた方だったので、とても助かりました。(40代女性/東京都)


病児対応をしていただけるシッターさんに日頃も関わってもらうことで、体調不良時も安心して任せられます。また体調が悪い時だからこそ、子どもが家でリラックスして過ごせるのが、親も安心でした。(30代女性/愛知県)


病児シッターを頼んで感じた「デメリット」


ニーズに応じて柔軟に対応してもらえる印象の病児シッターですが、デメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。



【病児シッターに依頼するデメリット】

以前依頼していた民間の病児シッターは、実際の時給に加えて使わない月も定額で毎月支払いがあることが負担でした。(30代女性/埼玉県)


保育士や看護師の資格がない病児対応シッターさんに頼んだ際は、事前に伝えていた発熱の症状でも、慌てた様子でこちらの判断を求めてきて心許ない対応でした。看護師のシッターさんは安心して任せることができたので、民間のシッターさんは個人差がある印象です。(30代女性/千葉県)


病児対応可能なシッターさんは他の家でも病気の子どもを看ていることを考えると、依頼した側が別の病気に感染するリスクがある気がして、少し心配だった。(30代男性/東京都)


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病児保育と病児シッター、それぞれの長所・短所


ここまで、病児保育と病児シッターを利用した方の生の声を紹介していきました。そこから見えてきた、それぞれの長所・短所を表にまとめました。

病児保育とシッターの比較

このように、病児保育施設は病児を受け入れる体制が整っているため、安心して預けられる一方で、「預けられる時間が短い」「近くに施設がない」「利用手順が面倒」といった部分に不満を持つ方がいることが分かります。

その反面、病児シッターは利用者のニーズに柔軟に応えられるのが大きな魅力です。ただし、料金面やスキル面は、運営会社やシッターごとに異なる場合があります。

それぞれ一長一短がありますので、「どのサービスが自分のニーズに合致しているのか」をよく確かめたうえで利用することが大切です。


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まとめ|子どもの体調不良に備えて、病児シッターを探しておこう


ベビーシッター

今回の記事では、病児保育を利用したことがある341人の声から分かったメリット・デメリットを紹介してきました。


病児保育では、利用の手続きが複雑だったり、利用時間が決められていたりとやや柔軟性に欠けるところがありますが、病児シッターの場合は、必要な時にいつでもシッターを依頼することができます。


子どもは急に体調を崩すことも少なくありません。そんな時、日頃から病児を預けられるシッターを探しておけば、いざという時でも安心です。


ベビーシッターのマッチングプラットフォームである「キッズライン」には、保育士や看護師など、経験豊富で病児保育が可能なシッターも在籍しています。


「子どもが病気になった際の預け先を探している」方は、お子様が元気な時に一度病児保育可能なシッターに依頼してみて、相性を確かめておくのがオススメです。子育ての強い味方として、まずはキッズラインのベビーシッターサービスに登録してみてはいかがでしょうか。



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■ 調査概要
・調査期間:2022年6月3日(金)〜6月6日(月)
・調査対象:キッズライン会員1060名(うち病児保育利用者341名)
・調査方法:インターネット調査


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